思考を切り換える話

9月初旬、人生初の生大喜利大会「大喜利スイッチ杯」に出場しました。既報の通り情けない結果となりましたが、せっかく運営元である大喜利企画ROSEさんが動画をあげてくださったので全4題の回答と自分の大喜利について振り返ろうと思います。

・1回戦 Eブロック

youtu.be

実は抽選でメンバーが決まった瞬間、「これは生き残れない」と一瞬にして悟りました。

回答のインパクトが強いまごまごさんとふちかわさん, 実力者のwataoさんと塩鮭さん, ネット大喜利でのご活躍をいつも近くで見ている白滝BOXさん…そんな方々に囲まれて小さくなる静かの海。動画からも緊張している様子がわかるかと思います。では早速1問目です。

あんまりチェスを知らない人が描いたチェスを題材にした漫画
チェックメイト -駒を取ったりする頭脳戦-』のありえないセリフ

全体振り返るとここがいちばんピークだったかもしれません。静かの海が大喜利をやるときはお題にある要素からブレインストーミングをして、辿り着いた単語からどういった表現を使おうかと考えることがほとんどです。それが顕著に出ているのがこのお題かなと思っています。中二病な奴, そのコマじゃない奴, 白黒から安直なことを言い出す奴など出しましたが、最後に選ばれたのは自分の頭にも強く残っていた記念すべき初回答でした。

ただ阿諏訪 祀さんや動画を見た知人からは「2つ目の回答よかった」と感想をいただいたので自薦って難しいなと終わってから思いました。

 

台風の日に田んぼの様子を見に行ったら濁流にのみ込まれ
気付いたら異世界にいたおじいさんの物語
(お題作成: 羊狩りさん)

たまにニュースでも見かける「田んぼの様子見に行ったところ…」というアレですよね。そこから異世界転生にどう繋ごうか、かなり悩みました。普段あまり異世界モノを読んだり見たりしないせいで知識が乏しいため、インターネットミームからありったけの異世界知識を引っ張り出すしか手段はありませんでした。

ただ「台風の日」という要素から別の行為を思い浮かべることや「おじいさんがやりそうなこと」をいろいろ考えては異世界あるあるに当てはめてみる…といった思考の飛ばし方が咄嗟にできたのは我ながらよかったかなと思っています。しかしネタが被ったり時間が足りなかったりで結局出せなかったので、唯一回答できたものを選びました。まだ粘れたと思うのでここは悔しかったです。

 

動物園のゴシップを暴露するガーシー
「○○○の情報あります、☆☆☆」
(お題作成: 菅原さん)

大会の数日前、あかむつさんと「タイムリーな事柄を扱うお題って難しいですよね、ガーシーとか」などと話していたところにこれが直撃してきました。見事なフラグ回収。しかも困ったことに静かの海は当人の特徴, 定番のフレーズなどを一切知らないのです。名前と暴露ネタで賛否両論あることしか存じ上げておりませんでした。そのため菅原さんが提供してくださった要素(動物園のゴシップ)から穴埋めをすることで精一杯、更には書いている途中でネタが被ったから消すといったことも多々ありました。思いつくスピードも大事ですね…

選んだ回答は純粋に「想像したら気持ち悪いな」と思ったものです。暴露ってイメージダウンにも繋がりそうじゃないですか。ただもっと気持ち悪さがあってもよかったなとも感じました。

 

…そんなこんなで全3題得点なしとなった傷だらけの静かの海は敗者復活戦に回ります。

 

・敗者復活戦 Cブロック

youtu.be

敗者復活戦は1題で決まる短期決戦でした。こちらも錚々たる方々が集まっていますが、もうこの時点で「敗復に回ったならば納得のいく答えが出せたら上等だ」と勝敗よりもお題に沿った回答を考えることに意識をシフトさせたような気がします。そんなお題がこちら。

 

おじいさんが若者に怒られている理由

漠然としたお題だなあと今見ても思います。逆を言えばかなり自由な発想が許されるお題だったのかもしれません。

実はこれ、終始苦戦していました。若者文化と昔の価値観をどのように混ぜ合わせたら怒られている画がイメージできるのか…そこがなかなか難しくて最初は着眼点の悪い回答を出し続けていました。ウケない空気を察知したことで一回手を止めて、ゆっくりお題を捉え直してみようと長考したところ思いついたのが最後の回答になります。これも正直自信はありませんでしたが、休憩中菅原さんに結果を確認したところ「1点入ってる!」と返ってきたのがすごく嬉しかったです。挙手してくださった方、本当にありがとうございました。

 

以上がスイッチ杯の振り返りです。次回は10月に大喜利メランコリー杯と大喜利天下一武道会の予選を控えています。そこまでに思考回路のアップデートと回答の出し方や言い回しも含めて細かい部分も調整していきたいです。更には憧れている方との直接対決にもなる可能性があるため、戦うこととは別で今後も活かせる何かを少しでも得られたらいいなと思います。

やや私信が割り込んでしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。また何処かで。